参列者・近親者・知人の場合
-
”お慰め”の体裁は?
-
お香典とは別に、”淋し御見舞い”として、親族や近隣の方がお金や菓子折り、寿司、お茶、酒肴などを持ちより、ご遺族を慰めたり励ましたりする地域もあります。”淋し御見舞い”のかけ紙をかけて持参されるとよいでしょう。
-
”お香典”を郵送するには
-
葬儀に行けないとき、”お香典”は自宅、葬議場のどちらに送ったらよいか迷うと思います。亡くなった方との関係によりますが、たとえば、知人が亡くなったけれど、どうしても葬儀に行けないという場合には、まず、弔電を送り、”お香典”は現金書留で、喪主の方の自宅に送るのがよいでしょう。
-
”お香典”の持参の仕方
-
通夜や葬儀に”お香典”や”供物”を持参するときには、黒白結び切りの不祝儀袋やかけ紙を用います。表書きは金子の場合は、「御霊前」が仏式、神式、キリスト教式を問わず、もっとも一般的に用いられます。
ただし、浄土真宗は「御仏前」を用います。
品物の場合は「御供」「御供物」などとします。
仏式以外は蓮の模様のないものを用います。また、通夜の霊前に供える場合には「御悔」とすることもあります。
より丁寧な表書きにしたいなら、旧字体を使うとよいでしょう。
-
通夜や葬儀に「生臭物」を供えてもよい?
-
仏式の場合には、生臭物はお供えしません。
故人へのお供えとしては、祭壇に線香、ロウソク、灯明、果物、菓子折、らくがん(落雁)などを持参することがあります。
-
通夜に”生花”を贈ってもいいの?
-
一般に”生花”を贈るのは、近親者や故人とゆかりの深かった人が多いようです。また、花輪は、地域によっても違いますが、団体や公的立場にある人が贈ることが多いようです。
いずれの場合も、通夜、葬儀の会場や儀式の内容などによって、贈ってもいいかどうか事情が変わってきます。「花輪は近所の迷惑になるのでご遠慮ください」とか「生花」はこちらで一括して手配済みですので、持ち込みはご遠慮ください」などというケースもあるので、事前に確認してから手配してください。
どうしても”お花代”としてお金を贈りたいときには、黒白結び切りの不祝儀袋、または、白無地袋に、「御供花料」と表書きして贈りましょう。
-
会社役員が急逝されたときに、会社としてはどう弔慰をあらわせばよいの?
-
会社としては、ご遺族に対して、自宅宛に弔慰を込めて「弔電」を打つとよいでしょう。
とくに、遠方の場合や会社や組織を代表して弔慰をあらわす場合には、この方法を用いるとよいでしょう。
また、会社関係の通夜、葬儀に際し、会社名で香典や功労金を贈る場合には、次のような体裁にされるとよいでしょう
【表書き】
・御弔料(おともらいりょう)
・御弔電(ごちょうでん)
・弔慰
・功労餞別金
・御功労
-
社長自ら参列する葬儀に弔電を打つべきか
-
基本的に弔電を打つ必要はありません。会社として弔慰をあらわしたいときは、会社ならびに社員一同として打つとよいでしょう。
-
「通夜、葬儀は近親者のみで執り行います」という場合には、親族以外は行かないほうがいい?
-
基本的には、親族以外は遠慮したほうがよいでしょう。
後日、本葬があると考えられる場合などは、取り込み中のときにおしかけるのは非常識になるので、通夜、密葬などへの出席は遠慮すべきです。
-
法要に招かれたら
-
法要に招かれたら、四十九日の忌明け法要当日から「御仏前」と記載した不祝儀袋を持参します。
なぜなら、故人が極楽浄土に行けるかどうか決まる日、すなわち”成仏する日”の供養だからです。
しかし、四十九日の忌明け法要は、死者が成仏できるように僧侶に読経をあげていただく法要であり、まだ、成仏しておらず、「御霊前」とする考えもあります。
四十九日法要の案内状がきて、どうしてもいけない場合は、喪主の自宅にお手紙を添えてお香典をお送りするのがよいでしょう。
-
”偲ぶ会”に出席するとき、金子はいくらくらい、どんな袋で持参すればよい?
-
人数にもよりますが、食事代と供養代として人数分のお金を、黒白結び切りに「御偲」として持参するとよいでしょう。
-
百ヶ日法要にも香典は持っていくべき?
-
亡くなった当日から数えて百日目に営む法要を「百ヶ日法要」といい、新しく仏の仲間入りをした故人の近況をたずねる法要です。お招きを受けたら、故人の好きだった物、または仏前に香典を持参するとよいでしょう。
別名「卒哭忌」ともいうように、亡き人を偲んで哭くのを卒業するのがこのころとされ、一つの区切りの時期となります。
不祝儀袋を持参する場合、濃い墨に”ご仏前”の表書きで持参してもよいでしょう。
百ヶ日法要は、ほとんどの場合、内輪で営むことが多いようです。